紫微斗数を学んでいくと、命宮・兄弟宮・夫妻宮といった「宮」の意味や、その中に入る星の意味を一通り理解した後に、必ずと言っていいほど出会うのが「自化」という現象です。台湾・香港の紫微斗数の世界では、自化を理解して初めて中級・上級の読み方に進める、といった位置づけで語られることが多くあります。

一般的な紫微斗数における意味

紫微斗数では、生まれた年の干(年干)によって、命盤全体のどこかに「化禄・化権・化科・化忌」という4種類の変化(四化)が固定的に配置されます。これを「生年四化」と呼びます。

台湾の解説では、宮が持つ四化は、実は「飛化」「自化」「洩出」という3つのパターンに分けられると説明されています。飛化は、ある宮の天干が、その宮でも対宮でもない、別の宮にある星を四化させる現象です。自化は、ある宮の天干が、その宮自身に入っている星を四化させる現象を指します。たとえば夫妻宮の天干が甲で、夫妻宮にある太陽の星が化忌になる場合、これが典型的な「夫妻宮の自化忌」です。そして洩出は、ある宮の天干が、向かい合う対宮にある星を四化させる現象で、この3つが組み合わさって、命盤全体に無数の"つながり"を作り出しているとされています。

自化の性質は、しばしば「宣泄(発散・漏れ出し)」という言葉で説明されます。その宮が、自分自身のエネルギーをうまく内側にとどめておけない状態、というイメージです。台湾の別の解説者は、これを「反作用力」「防衛機転」「反応」といった言葉に例え、生年四化を"先天"の四化、自化や飛化を"後天"の四化と呼び分けています。

さらに詳しい解説では、自化を「離心自化」と「向心自化」の2種類に分けています。離心の自化はエネルギーが外へ散っていく働き、向心の自化はエネルギーが内側に凝縮していく働きだとされ、興味深いことに、ひとつの星が、隣り合う宮の天干の影響によって、離心の自化忌と向心の化禄を同時に受け取る、という複雑なケースもあるとされています。

具体例として、命宮に自化禄がある人は、情に厚く、来る者を拒まない温かさを持つ反面、その熱意がどこまで持続し、実際の行動に結びつくかは、自化を起こしている星そのものの性質次第だとされています。感動しやすく多情な一面を持つ一方で、口先だけで終わってしまうこともある、という説明も見られます。命宮に自化権がある人は、物事に対して主観が強く、自分の考えを押し通そうとする傾向があり、譲れない場面で衝突が起きやすいとされる一方、命宮の自化科がある人は、平時は控えめで目立たなくても、いざという場面では持ち前の落ち着きと知恵を発揮しやすい、という違いも語られています。同じ「自化」でも、宮が変われば現れ方もまったく違う、という点が強調されています。

宮﨑流紫微斗数×感情の力学での見方

宮﨑流紫微斗数では、この自化という仕組みを、感情の力学における「縦の力学」「横の力学」と重ね合わせて読み解きます。同じ自化でも、それがどの宮で、どの方向の関係性の中で起きているかによって、意味合いが大きく変わってくる、というのが宮﨑流の視点です。どの宮の自化が、どのような形で表に出てくるのかは、実際の鑑定の中でお伝えしています。

実際の鑑定での使われ方

当サイトの鑑定では、自化を単体で見るのではなく、生年四化との関係、そして命盤全体の構造の中でどう働いているかまで含めて確認しています。同じ「自化忌」であっても、その方が置かれた状況によって、放っておいてよいものか、向き合うべきものかが変わってくるためです。

■ 感情の力学ではこう分析します

自化が示す反応は、性格そのものというより、特定の状況に対して自動的に起きる反射のようなものだと捉えています。

■ 宮﨑流紫微斗数ではこの星が関係しています

どの宮に自化があり、命盤全体の中でどう働いているかを確認しながら読み解いていきます。